葉山の家
[計画概要]
敷地は、葉山の山手にあり海から少し離れた場所にある。 周辺は別荘地というより古くからの住宅が隣接しているが、緑も多い場所である。
建主と一緒に敷地を訪れた際には、海のみえる眺望の良い場所を探していた。
建主の主な要望は、家族・友人が集まる気持ちの良い場を設けること、子供たちが小さいので、家事をしながら、家族を見守り易い計画とすることであった。
キッチンを建物の中心に配置し、リビング・ダイニングと水廻りを1階に設けることで、生活のしやすさを確保するとともに、リビング・ダイニングは、庭に完全に開いた計画とすることで、庭で遊ぶ子供たちも見守り易い。リビングは道路からかなり引きがあるので、開放していてもそう気にならない。見渡しの良さと場所柄、都会ほどのセキュリティーを気にせず塀等は設けていない。敷地の長手方向を有効に使い、隣地の緑を借景として扱うことで、室内空間の拡がりを庭まで延長し、庭・リビングの境を曖昧にし、ゆったり集まれる場所を計画した。 2階はプライベートな寝室・子供室とし、ペントハウスから屋上に出ると、360度 開放された景色を望め、天気が良ければ海を望める。